top of page

カノンについて

06_About-CANON.png
Image-about-CANON-01.jpg

「想送庵カノン」は、
単にご遺体を安置するだけの場所ではありません。
大切な方のそばで過ごしたい方々のために作られました。
ゆっくりとした時間の中で、想いをもって送る場所。
それが「想送庵カノン」です。


大切な人を看取った後に
そばにいたい
顔を見ていたい
そう思うのは、あたりまえのこと
顔を見ていられる時間は、そう長くはありません。
お骨になるまでの、ほんの僅かな時間です。
だからこそ、顔を見て過ごせる時間を
大事にして頂きたいと思っています。
開業以来「亡き人のそばにいたい」と思う方々が地域を超えて
「想送庵カノン」をご利用下さいました。
「自宅にいるように、ゆっくり過ごせて、本当に良かった」
このお言葉を頂くたびに、故人さまへの想いを感じます。

各個室では、ご家族・ご友人が
それぞれの時を慈しみながら過ごされています。

静かにそばにいながら弔いの時間を持たれた方。
思い出の音楽が奏でられる中
集ったご友人にお気に入りのケーキとお茶が振舞われた
ティーパーティのような優しい時を過ごされた弔い。
お父様を囲み、飲み会のようなにぎやかな弔いもありました。
お棺の中のお子様のお顔を
一晩中撫でて過ごされた弔いもありました。

どの弔いも
従来の儀式中心の慌ただしくなりがちな弔いと違い
ゆっくりとした時間が流れていました。


カノンは、ゆっくりとしたお見送りを何よりも大事にしています。

宗教宗派、国籍、儀式のあるなしに関わらず
大きな悲しみの中で、故人さまと心のままにゆっくり過ごすことが
残された方にとってその死を受け止めるために
必要な時間であると考えているからです。

「想送庵カノン」は
亡くなられた方とご家族のための滞在施設です。


ご面会は 9 時から 21 時の間にいつでもお越しください。

ずっとおそばで過ごしたい方は
「ずっとおそばで過ごせる個室」でのご安置をご利用ください。
珈琲のポットサービスをしております。
どうぞフロントにご依頼ください。
そして、故人さまと一緒にコーヒーでも飲みながら
ご自宅のリビングに居る時のように
ゆっくり、ゆっくりお過ごしください。
皆様の大事なお時間を
少しでも気持ちよくお過ごしいただけるよう
スタッフ一同、日々心を込めて館内の整備を心がけています。

06_Background-of-CANON.png
Image-about-CANON-02.jpg

私たちカノンのスタッフが遺族になって思った事は・・・
遺族にとって弔いは
通夜や葬儀などの儀式の時間だけではないということでした。
看取ってから、すべての時間が弔いなのです。

一連の儀式が終わり落ち着いたとき
安置期間とは
もう二度と顔を見ることが叶わない
愛しい故人と過ごすことができる
宝物のような時間だったと気が付きました。

その時間はかけがえのない大切な時間でした。

残念ながら東京にあるご遺体の安置施設に
故人さまと共にゆっくり過ごせる場所は僅かしかありません。
充分に面会することすら難しい安置施設がほとんどです。
そのことから「もっとそばにいたかった」と
安置期間中の過ごし方を後悔する方もいます。

遺族にとっては、故人を預ける遺体安置施設ではなく
プライバシーが守られた中で
安心して「一緒にいられる場所」が必要だと
そう、強く思う遺族経験者有志によって
「想送庵カノン」は誕生しました。
設立資金の多くが
この想いを共にする遺族の方々によって提供され
運営は「あなたを忘れない株式会社」によって行われています。

私たちには、忘れたくない人がいます。

06_Choose-funeral--company.png
Image-about-CANON-03.jpg

「想送庵カノン」は葬儀社ではありません。
だからこそ、すべてのご葬儀社にご利用頂ける
開かれた施設にすることができました。


病院や施設で看取った後に
すぐ、ご葬儀社を選ばなければならないのは辛いことです。
大切な方に少しでも長く生きていて欲しいと願う中で
その方の葬儀について考えることは
さらに辛く苦しいです。
私たちも、その辛さ苦しさを経験しました。


ご葬儀社が決まっていなくても
カノンはご利用できます。


先ずはカノンにお越しください。
故人さまを最適な環境でお守りいたします。
そしてひとまず、お茶なり煙草なりでひと息ついて
それからゆっくり焦ることなく
納得いくまで葬儀についてお考え下さい。
それからご葬儀社を選んでも遅くはありません。


葬家を経験してわかったことは
ご葬儀社は遺族を、様々なことから
守ってくれる存在だということです。
思ってもみないようなことが、次々に出てきます。
その度に遺族をサポートし
終わるまで支え続けてくれる存在です。

見積もりだけでは、わからないことが沢山あります。

ご遺族のご希望を最大限実現するだけでなく
ご遺族の選択が後々問題になる可能性のある事柄についても
丁寧に説明して
禍根を残さないようなアドバイスをしてくれる
信頼できるご葬儀社に出会って欲しいと思います。

そんな信頼できるご葬儀社が見つけられないときは

カノンが責任をもって
「大切な方の人生の卒業式」を
丁寧にお手伝いし、ご遺族を支えてくれる
頼りになる葬儀社をお引き合わせ致します。


どうぞ安心して「想送庵カノン」にお電話ください。
ご安置した後で
ゆっくりと見送りの形を考え
ご葬儀社を選べるように
私たちはカノンを作ったのです。

06_Thoughts-on- the-corpse.png
Image-about-CANON-04.jpg

遺族になったとき
私たちは故人の体を大切にして欲しいと思いました。
丁寧に扱って欲しいと思いました。
顔や手にふれたいと思いました。
お気に入りのお洋服を着せたいと思いました。
髪を洗ってあげたいと思いました。

ご遺体になっても遺族にとっては
生きているときと何も変わりません。
その想いを経験したから
私たちは故人さまに丁寧に接するのです。

06_CANON-provides-slow--time.png
Image-about-CANON-05.jpg

この10年で「家族葬」が主流になり参列の人数が減りました。
そして、ここ数年「時短」葬儀といえるような
簡単な弔いが増えてきました。
かつては少なかった
お通夜をせずに告別式だけで送る「一日葬」や
儀式をしないで火葬のみ行う「直葬」もそのひとつです。
お孫さん方が葬儀に参列しないケースも
見受けられるようになってきました。

可能であれば
お孫さん方にも故人さまに接していただき
自分自身の命のルーツについて
考える機会としていただければと思います。

儀式の有無
費用の多い少ないに関係なく
大切な人の死や葬儀に関わることで人は何かを学び
その後の人生に影響を与えるものだと思います。


その関りを持つためには、
時間を気にせずにいられること
何よりプライバシーの守られた空間が
必要だと考えます。


だからカノンでは、ご面会はすべて個室にご案内し
ゆっくりした時間を過ごせるように配慮しています。


ある方は個室に鍵をかけて
初めて出すことのできる感情があり

ある方は故人さまとの本来の関係である
「娘」と「おかあさん」に戻る。

ある方は初めて親の慟哭を見て
自分の親がまたその親の子であること
受け継がれた愛の端にいる自分を知る。

ある方は思い出の本を分かち合い

試合の勝利を約束し

秘密を告白する。
そのようなひとつひとつを持つことは
追い立てられる時間や
プライバシーのない空間では難しいと思います。

 

カノンが大事にしたいのは
そのようなおひとりおひとりの悲しみとの向き合い方
その方なりの過ごし方です。


それは年齢に関係なく
死について考えること。

ひいてはどのように生きていくか考えることに
つながっているからです。

残された人がそれからの生を
どのように生きるかを見つめる
最初の時間。

そう思うから、カノンではご面会や
お付き添いのゆっくりとした時間を大事にしているのです。

06_About-name-CANON.png
Image-about-CANON-06.jpg

カノンは香と音と書きます。
古来より、人は
人を偲ぶとき香を焚きました。
声にして祈りを捧げました。
香と音が亡き人に届くと思うからです。

そして、全ての人を救う
観音さま

輪唱を表すカノン様式のカノン
皆様の想いが織りなされますように

祈りを込めて・・・

06_Lifelong-consultation.png
Image-about-CANON-07.jpg

私たちは、愛しい家族が倒れた時
介護・看護のことをよく知りませんでした。
いま選んでいる道がどこに繋がっているのかも
わからずにいました。
急いで判断をしなければならないことが起きるたびに
迷い、決めかねました。
道半ばで病に倒れた家族をサポートしていた時
降りたくても降りられないジェットコースターに乗り続けているような
不安と恐怖を感じました。
このような自身の介護・看護・看取り・葬儀・法要の経験から
ちょっとしたことでも相談できる人がいたら
どんなに心強かったかと
当時を振り返って思いました。

そして、病気になってからではなく
元気な時に介護・看護の情報に興味を持ち
いずれ訪れるその時に備えていたら
もっと良い介護・看護ができたのにと後悔しました。

弔うということの意味や意義、何を大事にすべきなのかを
もう少し知っていたら
もっと違う過ごし方ができたのに。

カノンにお問い合わせくださる皆様の中には
その渦中におられる方もいらっしゃると思います。
そんな皆様のお役に立ちたいと考えるようになりました。
私たちの経験やその後の学びが
いま悩んでいる方々のお役に立てると思いました。
「介活・終活ひろば」では
私たちの経験に基づく情報をお伝えしております。

06_CANON's-role-in-society.png
Image-about-CANON-08.jpg

超高齢化社会、多死社会はすでに始まっています。
ご自宅を整理して施設にお入りになられ
帰るご自宅がない
死後帰宅難民とでもいえる方々は
今後益々増えていくでしょう。
都内にご遺体を預ける施設はいくつもありますが

本当に必要なのは預ける場所ではなく
自宅に代わる、一緒に過ごせる場所。


ご自宅に帰れなくても
大切な人と一緒に過ごすことができれば
最後の大事な時間を失わなくて済みます。

弔いの仕方もご葬儀社の選択も
冷静にゆっくり考える時間があれば
あとで後悔することは少なくなります。

カノンの役割は、故人さまの丁寧な受け入れと
ずっと一緒にいられる安心で安全な場所の提供を通じて
大切な人の死を受け入れる過程を
静かに見守ることだと考えています。

ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます。
心より御礼申し上げます。

Image-about-CANON-03.jpg
bottom of page