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模擬葬儀

先日、学校法人東京観光専門学校 http://www.tit.ac.jp さんの学生さんによる、模擬葬儀が先日カノンルームにて行われました。 学生さんたちは、ふたつのチームに分かれ葬儀の準備からご出棺までを、 経験しました。ご住職役の学生さんはかつらをかぶり、臨場感もバッチリです!

葬祭ディレクター学科  高橋 慎司 先生より模擬葬儀についてのお話しを伺いました。

高橋先生:今回は高倉健さんの葬儀をする、という設定の葬儀を2パターン行いました。ウィキペディアに書かれている文章から、高倉さんの想いや大切にしていることを感じ取る・・この「文章を読む」というのは葬儀の場面での‘お打ち合わせ’の際「話を聞く」ことに通じる大切な部分です。 専門学校に入ってくる学生さんたちは、ついこの間までは高校生。これまでは気の合う仲間を選び、付き合えていましたが、葬儀ディレクターという仕事の現場では、様々な方と接することになります。とても怒っていらっしゃる方に対しては、そこを避けるのではなく、‘この方の怒りの後ろ側にある感情はなんだろう‘と丁寧にお話しを聞いて欲しいのです。もしかしたら、その後ろ側にはとても辛い経験があるのかもしれません。そして、この葬儀の場面というのは、その怒りや、辛い思いを受け止め、本来の素直な想いを解き放つ、きっかけになるかもしれません。 模擬葬儀では、何がご遺族にとって、故人さまにとって最善なのかというのを想像する、それを形にする、ということを大切にして欲しいと思っています。ご満足いただくご葬儀を行うというのは難しいことだと思います。だからこそ、常に、これで良かったのだろうか、もっとできることはなかったのだろうか、という問いかけを自分自身に持つことを忘れないでいて欲しいのです。

——-高橋先生、貴重なお話しをありがとうございました。学生さんたちの真剣なまなざしが印象的でした。模擬葬儀は今週も行われます。今週も学生さんたちにお会いできるのが楽しみです。

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