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ロシア映画「私のちいさなお葬式」

タイトルに惹かれ、先日「私のちいさなお葬式」という映画を見てきました。 カノンには、ご主人がロシア人のスタッフがいるので、彼女からロシアの話を聞くことがありまして、興味深く出かけました。 https://osoushiki.espace-sarou.com/

73歳のエレーナは、教師という職業を全うし、ロシアの片田舎で楽しく余生を過ごしていました。しかし、突然余命宣告を受けてしまいます。そこでとても忙しい仕事人間の息子を思いやって自分の葬儀の準備を始めるのです。 内容だけ聞くと、悲しい映画?いわゆる終活の映画?と思われるかもしれないのですが、このエレーナは知的でチャーミングな女性で、真剣に最後の場面に向き合う姿、息子への思いゆえの行動がなんだかかわいらしく、笑いを誘います。

今まで関わってきた多くの方達との関係性が、この段階になってさまざまに見えてきます。エレーナは自分では気がつかないうちに、多くの種まきをしていたのでしょう。人というのは決して一人でなく、色々なかかわりの中で生きている。自分がピンチになったときに、そのかかわりが思いがけない形になって現れることがあると思います。様々な立場に感情移入しながら映画を見ました。自分にとって何が大切で優先したいのかを改めて考えさせられました。

ご遺体安置所や、お棺、通夜振る舞いの食事、墓地、やはりそこは職業柄(なるほど、ロシアはこんな雰囲気なのですね?)と見入ってしまいました。 映画の中に出てくる、きれいな色合いの小物やファッションを見るのも楽しかったです。

映画には多くの著名人のコメントも寄せられております。

●●金子稚子さん(終活ジャーナリスト)●● タイトルから受ける印象と全然違って深い! でも決して怖くなんかなく、お葬式って誰のもの? 終活ってどういうこと? 死に向き合うって何? そんな問いにさりげなく、しかもさまざまな立場から見えることを通して、そっと答えを教えてくれる作品。 見終わったらきっと、故郷にいる大切な人に連絡したくなるはず。特に息子さんは必見です! そして、高齢者を支援する医療や介護に携わる人にも! 地域包括ケアシステムとは一体どういうことなのかがはっきりわかります。生きることや死ぬことに必要なものって、やっぱりとてもシンプルなんだと改めて教えてもらいました。

↑↑↑金子さんのおっしゃるとおり、息子さんには見ていただきたいです!

とある場面で、ロシア語版の ザ・ピーナッツの、「恋のバカンス」が流れます。これは、1963年に日本で発表された有名な楽曲ですが、ロシアでも大人気とのことでした。ウィキペディアによると、、

==================================== 当時のソビエト連邦国家テレビラジオ委員会(ゴステレラジオ、国営放送局)のヴラジーミル・ツヴェートフ東京特派員が本曲を気に入り、ソビエト連邦本国に持ち込み積極的に展開、人気歌手ニーナ・パンテレーエワロシア語版)が1965年に「カニークルィ・リュブヴィー」(”Каникулы любви”)のタイトルで大ヒットさせた(ロシア語のタイトルは「恋のバカンス」の直訳)。歌詞はその後もリバイバルされ、ロシア人の中にはこの曲が日本で作られた曲であることを知らない人さえいるほど、現在のロシアでも世代を超えた有名曲となっている。 ====================================映画を通じて思いがけないことを知りました!

是非ご覧になってみて下さい!慌ただしく、寒さが厳しくなる年末に、あたたかな気持ちになれるかと思います。

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